住宅ローンの保証料ってこんなに違うんです
住宅ローンの保証料とは、保証会社に債務保証をしてもらう為の費用です。
一般的には0.2%前後の保証料率を公表している銀行が多いのですが、ところで0.2%の保証料率ってどういう意味でしょう?
保証料の計算
保証料の算定は、保証会社が行ないますので、はっきり言って事前審査を申請してみないと、なんとも分からない・・・・・というのが実態です。
保証料率は借入残高に対する金利みたいなものですから、ある程度は予測できるのですが、問題は保証料率が一定ではなく、特に借入本人の職業や勤務先によってまるで変わってきます。
下の表は、借入金1,000万円あたり、保証料率0.1%~0.4%の場合の保証料です。
返済年数 | 0.1% | 0.2% | 0.3% | 0.35% | 0.4% |
---|---|---|---|---|---|
10年 | 55,082 | 110,330 | 165,741 | 193,509 | 221,317 |
15年 | 80,187 | 160,746 | 241,677 | 282,283 | 322,981 |
20年 | 105,332 | 211,329 | 317,988 | 371,566 | 425,309 |
25年 | 130,520 | 262,078 | 394,673 | 461,358 | 528,302 |
30年 | 155,749 | 312,993 | 471,731 | 551,660 | 631,960 |
35年 | 181,019 | 364,076 | 549,165 | 642,470 | 736,282 |
*この表はあくまでも目安ですので、実際の保証料とは異なる場合があります。
公務員の人は保証料率が0.1%を適用されますが、民営化の影響を受けた、郵便局や北海道開発局などの人は0.2%を適用されたこともあります。
また、民間企業の人は、銀行によって 0.3%以上の保証料率を適用するところもあります。
上の表は、借入金 1,000万円で計算しています、2,000万円であればこの表の2倍の金額です。
保証料って必要なの
さてこんなに保証料は条件によって違うのですが、そもそも保証料って必要なのでしょうか?
お金を借りる時には保証人は必要です。保証会社などの保証制度が無かった時代は、身内の方などが保証人になっていましたが、住宅ローンのような大きなお金の保証は、個人の人にとっては現実的なことではありません。
そこで保証制度が生まれたわけです。
保証会社は、保証委託契約を締結して保証を行なうのですが、契約手続きは銀行が代行するので、どんな会社なのかまったく知ることはありません。
しかし、万が一借主が返済できない状態になった時には、初めて表舞台に出てくるわけです。
保証会社が行う代位弁済
万が一、住宅ローンの借主が返済できなくなった場合には、住宅ローン融資を行った金融機関は保証会社に対し、借主に代わってローンの残高を返済してもらう手続きをします。
この手続きに従って、保証会社が残高を一括して返済することを代位弁済と言います。
“代位”という言葉が付いているように、借主に代わってと言う意味です。
代位弁済が行われると、これまで滞納した時に督促してきた金融機関は、借金の返済について直接の関係はなくなり、その後は保証会社と返済について話し合いをすることになります。
保証会社がこのような代位弁済をする財源が、住宅ローン利用者が支払う保証料になるわけです。
コメント