家づくりは期間が長くその間に緊張感がなくなりうっかりミスも多くなりがちです。打ち合わせは顔を会わせながらやる必要はありません。メールでの打ち合わせは、すべての記録が残るし、言葉のやり取りも冷静になります。
主導権を握れる知っておきたいメールの活用法
前のページでは、家づくりに失敗しない方法のひとつとして、メールの活用方法をお伝えしました。
今回はそのつづきです。
メールで打ち合わせを開始する
前回のハウスメーカーの信頼できる住宅営業担当者に出会うには(1)の要領で担当者が決まったら具体的な話を進めていきます。
ここでポイントをチェック!
これから打ち合わせを開始するのですが、もうすでにあなたの手元には、打ち合わせ記録があります!
それは、メールの受信フォルダに残された、数回にわたる打ち合わせ記録です。
当然ですが、相手の担当者にも記録が残っています。
紙に手で書いた記録もいいですのが、パソコンに入っているデータの方が整理しやすく、打ち合わせした事を忘れていた、ということは少なくなります。
打ち合わせが進むと記録ファイルが分厚くなります。どこに何が書いてあったか分からなくなります。ところが、メールをフォルダ別に整理していると後での記録のチェックがすごく楽に出来ます。
打ち合わせの進行状況に区分したり、工事費に関すること、プランに関すること、ディティールに関すること、設備に関することなどフォルダ分けをします。
契約が近づいて来たら、チェックリストを作り、ポイントはデータからコピーしてエクセルかワードまたはメモ帳にペーストすると、簡単にあなたのチェックシートが出来ます。
そのチェックシートに基づいて、設計図や仕様内容などもう1回確認しましょう。落としの無いように、担当者とも確認しあいます。すべて確認できたら契約ですね。
工事中もメールで連絡する
工事中に思いついたこと、疑問に思うことすべて担当者にメールします。電話はダメです、記録が残りません。
気になる部分があったら写真を撮ってメールで送ります。
万が一の場合ですが、あとあと何か問題が起きた時に、送信したメールも受信したメールも、立派な証拠になります。しかも、どちらも送信日時が記載されています。
よくある『言ったとか言わない』とか『聞いたとか聞いてない』といった低次元のことは、これで防止できます。
何回もメールで疑問な点を質問しているのにドンドン工事が進んでしまうことがあった場合には、さてどうしたらいいしょう?
その時は、会社の上司か社長に電話・・・・・をするのは止めましょう!
会社にメールをします。アドレスが分からない場合は問合せメールを使います。
こうメールします。○○で工事をしてもらっている□□と申します。先日来担当の○○さんに工事上の疑問点についてメールで問い合わせをしているのですが全然回答が無く、工事が進んでいます。このままでは非常に不安ですので、しかるべき方からご返答いただきたくご連絡いたしました。担当の○○さんに送ったメールを併せて添付します。宜しくお願いいたします。
・・・・・こんな感じですね。
こうすると、必ずそれなりの責任者から連絡が来ます。
この場合何故電話でなくメールの方がいいのか?
あなたが冷静でいられるからです。電話ですと、つい感情が昂ぶります。そうすると相手も人間ですから、妙な方向に話が行ってしまう場合もあります。こういうときこそ冷静に・・・・・・。
引渡しを受けた後は自己責任
あなたの家はあなたのもの。当たり前です、だからあなたがしっかりとメンテナンスをしないと誰もしてくれません。
アフター保証20年なんて言いますが、基本的にはあてになりません。
任せて安心!もありません。アフターとよく言いますが、法律上は隠れた瑕疵に対する補修義務を言っています。
基礎や骨組みなど構造上主要な部分と、雨漏れは10年。それ以外は1年~2年または3年です。自然に傷むものは「隠れた瑕疵」ではありません。
最大のアフターは、引渡し後も担当者と仲良くお付き合いすることです。
たまには、メールしましょう! 『どう、元気ですか?成績どうですか、たまには顔を見せてよ♪お客さん紹介するかもよ~』てな感じで。
そうしたら、担当者は工具箱をぶら下げて「どっか困っているとこないですか?」って来ますから。
さらに、本当にたまにでいいですから、お知り合いの方で「家を建てようかな」と思っている人がいたら軽くPRして、担当者を紹介してあげましょう。
そうすると、アフターサービスよくなりますよ。