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壁紙クロスの選び方~内装工事の金額とクロスの種類

壁画

内装工事の時の壁紙・クロスの選び方、知っていますか?あまり教えてくれないクロス工事の金額のしくみを教えちゃいます。ビニールクロスの張替工事の時など簡単に工事費が分かります。

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クロスの選び方のポイント

壁や天井のクロスを選ぶ時には見本帳を見ながら選びます。
クロスの見本帳には、3種類あるのをご存知ですか?

  • 総合見本帳
  • 1000番台の見本帳
  • スソ物の見本帳

この3種類となります。
総合見本帳はほとんど使われることはありません。

クロスの総合見本帳

クロスメーカーの商品ラインアップが、スソ物以外すべて掲載されているのが、この見本帳です。
クロスの材料単価では、1㎡当たり、1,000円~10,000円以上のものまであります。
これらのクロスがすべて出ています。
では何故ほとんど見ることは無いのでしょうか?

クロス選びをする時は、すでに契約は終わっていて、工事費の変更は無いという事が前提になっています。
総合見本帳には、興味を引くクロスがたくさんあります。うっかり、総合見本帳を見せてしまって「どうしてもこれを貼って!!」と、お客様から言われたとします。
その時に「いいですが、3万円追加になります!」とは、工務店やリフォーム店の担当者は言えません。
それでは、追加金額なしでそのクロスを貼ると、工事費は赤字となります。

こんなことになるのなら、最初から総合見本帳は見せない!!
これが一番問題なく、打ち合わせがスムースに進むポイントです。
総合見本帳ですから、重くて大きく打ち合わせに持って歩くことも大変です。
このような事情で、この総合見本帳はカタログ棚の隅っこにホコリをかぶったままになっています。

次に、よく目にするのが、スソ物の見本帳です。

スソ物の見本帳

仕様書などには「普及品」と書かれています。業界用語ではスソ物と言います。1㎡当たり500円前後のビニールクロスだけを集めた見本帳です。
普及品=廉価品です。

一枚ずつ生地が綴じられていて、貼ったイメージをつかむのには良い大きさになっています。
見本帳の重さや大きさは小さく、手軽に打ち合わせに持ち歩くことが出来ます。
20年ぐらい前までは、ビニールクロスといえばこの「スソ物」が主流でした。
ハウスメーカーが、標準仕様として普及品とうたっていました。

クロスの表面が、こするとポロポロと剥がれやすく。やはり「普及品」です。
今では、アパートの張替や、予算の無い工事で使われるぐらいで、現在の主流は1000番台です。

1000番台の見本帳

1㎡当たり1,000円前後のビニールクロスだけを集めた見本帳です。
どのクロスを選んでも、1,000円前後ですから、リフォーム店の担当者は、安心してお客様に、家でゆっくり選んで下さい!と言える見本帳です。

見本生地の大きさは小さいのですが、イメージ写真が載っていて、お客様が一番喜ぶ見本帳です。
どれを選んでも金額は同じだし、品質もそこそこ、種類もたくさんあります。
一つのメーカーでいいものが無ければ、4~5メーカーの見本帳に目を通すと、必ずイメージに近いものがあります。

クロスの工事費

クロスの工事費は、スソ物か1000番台かで変わります。

工事費の内訳は
材料費+施工費=工事費 です。まず材料費はいくらぐらいなのでしょうか?

クロスの仕入単価(内装問屋から仕入れる1㎡当たり)は、上代価格の30~40%です。

スソ物は150円~200円
1000番台は300円~400円

施工費は次のように分かれます。
既存クロス剥がし(貼りの場合
下地処理(パテ処理)
クロス貼り手間
施工費の標準的な単価は
既存クロス剥がし 1㎡当たり 80円
下地処理(パテ処理)1㎡当たり 120円
クロス貼り手間 1㎡当たり 300円
施工費の合計は
貼替の場合は500円
新規の場合は420円
材料費を含めたクロスの工事単価の目安は次のようになります。
スソ物の貼替 650円~700円
1000番台の貼替 800円~900円
スソ物の新規 570円~620円
1000番台の新規 720円~820円
この単価に壁紙問屋やリフォーム店の利益分が上乗せされて1㎡当たり1,000円~1,400円という単価が見積書に記載されてきます。
クロスを選ぶ時には、見積書に書かれている金額は、スソ物なのか1000番台なのかを必ず確認しましょう!!