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間違った外壁リフォームが耐久性能を低下させる

間違いリフォーム

住宅も数年経つと屋根や外壁の傷みが気になってきます。毎日のようにやってくる訪問販売の営業マンにいろいろ言われて、騙されて外壁リフォームをする人も絶えません。外壁の正しいリフォームの仕方を伝授します。

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外壁の役割とリフォームの必要性

外壁リフォームについての大きな誤解や、落とし穴があります。外壁リフォームは最低でも100万円近い費用がかかります。せっかくかけるリフォーム費用ですから意味のある外壁リフォームにしましょう。

外壁リフォームの大きな誤解

外壁の役割ってなんでしょうか?

外壁は住宅の表情を決める最大のポイントですが、外壁に期待している性能があります。

  • 雨や風から住宅を守る
  • 火事から住宅を守る
  • 寒さを防ぎ暖かい家
  • 地震に耐える丈夫な家

などの事を期待しています。しかし、外壁材料そのものが持っている性能は火事から住宅を守るだけです。
それ以外の性能は、外壁の下地構造や、壁体自体の構造によって生まれる性能であって、外壁材料の性能ではありません。

外壁は雨や風を守るのか

近くに建築中の住宅があったら、その現場をよく見てください。
屋根工事が終わり、外壁下地やサッシの取付けが終わると、大工さんは内部の工事にかかります。
外壁はまだ張っていません。ですが内部の工事はどんどん進んでいます。
これってどういう事でしょう?

そうなんです、外壁は張ってなくても雨は漏りませんから、内部の工事をどんどん進めていけるのです。
外壁を張る手前の部分で、防水・防風対策がされています。

外壁リフォームをする目的が『外壁から雨漏りがする事を改善する』ことが目的でしたら、外壁を張りなおしたり、上から張っても意味ありません。
外壁の下地をきちんとしないといけません。

寒さを防ぎ暖かい家

住宅内部の温度を外気温とは関係なしに、快適に保つ為には、冷暖房機器は欠かせませんが、出来るだけエネルギーは省力化したいですね。

つまり断熱化です。断熱材を床・壁・天井に充填して住宅全体を魔法瓶のようにします。
当然この性能は外壁材料では発揮できません。壁体内や壁体の外側で断熱工事を行います。
決して、外壁サイディングを上から張ったからといって、暖かくなるわけではありません。

断熱性能は断熱材そのものの性能と施工精度で決まります。
既存の住宅を暖かくしたいのであれば、外壁工事を行うよりは室内側からの断熱材交換や、気密性を高める工事をやる方が効果的です。
外壁工事と暖かさはまったく関係が無いことを覚えておきましょう。

地震に耐える丈夫な家

地震に耐える丈夫な外壁材などはありません。
耐震構造は骨組みで作るものです。外壁材料はまったく関係ありません。
外壁材料は、住宅のお化粧と防火の性能を持つだけです。

逆に言いますと、少々ひび割れしていても、住宅本体にはあまり影響の無いものです。
訪問販売の営業マンが言う『ほっとくと家が腐りますよ!』は、まったく気にする必要はありません。

耐震性を高めたい時には耐震改修工事を行います。
室内側から行う方法と外壁側から行う方法がありますが、外壁側から行う方がより効果的な方法を選択できます。
外壁の張替など改修工事を行う時には、耐震改修も一緒に考えると費用の無駄を抑えることができます。