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新築住宅の工事工程を工法別に比較してみると特徴が分かりやすい

住宅を建てる時の工事工程は、工法によって違いがあります。
部材の加工組み立てを現場で行う比率が高い工法と、工場でほとんどの組立までを行い現場での作業量を減少させた工業化住宅、この二つに大きく分かれます。

便宜上ここでは、現場での比率が高い工法を在来工法、工場での比率が高い工法を工業化工法と名付けて解説します。

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在来工法の新築工事工程

在来工法は現場での作業比率が多い工法ですが、構造の種類としては、木造軸組工法・枠組壁工法(2×4工法)・軽量鉄骨造・重量鉄骨造・鉄筋コンクリート造、以上の種類があります。この中で、多く使われている工法は、木造軸組工法と枠組壁工法です。

木造軸組工法 枠組壁工法
遣り方・墨出し
敷地上に建物の配置を決め、基準となる高さを設定します。
遣り方・墨出し
木造軸組工事と同じ。
基礎工事
建物を地面に固定する基礎を造ります。
基礎工事
木造軸組工事と同じ。
土台敷き
木造の骨組みと基礎を連結させる土台を基礎の上に敷きます。
土台敷き
木造軸組工事と同じ。
柱・桁・梁の建て方
柱や桁・梁を組立ていき、骨組みを造ります。
床パネル・壁パネル
床を造り、壁パネルを組立てます。
小屋組み
屋根の骨組みや下地を造ります。
小屋組み
木造軸組工事と同じ。
屋根工事
屋根葺き材の施工をして屋根を仕上ます。
屋根工事
木造軸組工事と同じ。
床組み
各階の床を造ります。
外部建具取付
窓のサッシや玄関ドアなどの外部建具を取付けます。
外部建具取付
木造軸組工事と同じ。
内部造作・外壁工事
外壁工事と併行して内部の造作工事を行います。
内部造作・外壁工事
木造軸組工事と同じ。
断熱・設備工事
断熱や気密化の工事と電気や設備工事を行います。
断熱・設備工事
木造軸組工事と同じ。
仕上工事
内装や住宅設備取付などの仕上工事を行います。
仕上工事
木造軸組工事と同じ。

基本的な流れは、木造軸組とツーバイフォー工法とは同じですが、一部床組みの工程が違います。
軸組工法は屋根が出来てから床組みをしますが、枠組壁工法では屋根が出来る前に床を造ります。ここがツーバイフォーの大きな特徴です。

工業化工法の新築工事工程

工業化工法は工場での加工度合いによって工程はかなり違います。セキスイハイムのように、ユニットに仕上げたものを現場に搬入して、現場では箱になったユニットを組立て最後の仕上げを行うような、極限まで工場加工率を上げたものもあります。
その工程を在来軸組工法との比較で見てみると次のようになります。

木造軸組工法 工業化工法
遣り方・墨出し
敷地上に建物の配置を決め、基準となる高さを設定します。
遣り方・墨出し
木造軸組工事と同じ。
基礎工事
建物を地面に固定する基礎を造ります。
基礎工事
木造軸組工事と同じ。
土台敷き
木造の骨組みと基礎を連結させる土台を基礎の上に敷きます。
土台敷き
メーカーによって土台の無いものもあります。
柱・桁・梁の建て方
柱や桁・梁を組立ていき、骨組みを造ります。
床パネル・壁パネル
パネル化された部材や、ユニットを組み立てます。
小屋組み
屋根の骨組みや下地を造ります。
屋根工事
屋根葺き材の施工をして屋根を仕上ます。
屋根工事
屋根部材を組み立て、仕上を行います。
床組み
各階の床を造ります。
外部建具取付
窓のサッシや玄関ドアなどの外部建具を取付けます。
内部造作・外壁工事
外壁工事と併行して内部の造作工事を行います。
内部造作・外壁工事
外部・内部の現場で行う部分の工事を行います。
断熱・設備工事
断熱や気密化の工事と電気や設備工事を行います。
断熱・設備工事
工場では出来ない部分の工事を行います。
仕上工事
内装や住宅設備取付などの仕上工事を行います。
仕上工事
木造軸組工事と同じ。

工業化工法の場合は工場での加工・組立比率が高くなりますので、工場での品質管理がそのまま完成した住宅の品質に影響を及ぼします。

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