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住宅リフォームで忘れてはならない二つの原則

リフォーム

住宅を新築して10年過ぎたり、中古住宅を購入したりした場合、リフォーム工事をしようとか、しなければということがおきてきます。
あらかじめ予定をしていることであれば、問題ないのですが、突然工事をしなければならなくなったらどうしますか?

住宅は人間の身体と同じで、年数がたてばだんだんとあちこち傷んでくるものです。
ところが、人間の身体は個人差がすごく強く、90~100歳まで長生きする人もいれば、早死にする人もいます。
お酒やタバコをずっと続けていても、何でも無い人もいれば、それが原因で肝臓を悪くしたり肺がんになる人もいます。

住宅や建物は、年数の経過によってここが悪くなる、あそこの調子が悪くなるということはあらかじめ分かりますし、建物によって違いがあるということはありません。

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リフォーム長期計画

分譲マンションには長期修繕計画という、10~30年間の修繕計画を策定することが義務付けされています。

一戸建住宅にはありません。しかし建築物ですから本来は必要です。
30年間にわたる修繕計画・リフォーム計画をあらかじめ立てておけば、イザという時に慌てなくてもすみます。
また、リフォーム長期計画は無駄なリフォーム費用を節約することにもつながります。

例えば、Aの部分の工事を行うためには、Bの部分を解体する必要が出てきます。
ところが、Bの部分は昨年リフォーム工事を行っていた・・・・・なんて事がよくあります。

あらかじめ予定を立てておけば
Aの工事を行う時にいっしょにBの工事を行おう!
と考える事が出来ます。

無駄なリフォームを積み重ねていくと、20年もたつとすごい金額になっていることがあります。

ガスの給湯器なら10年とか、電気の温水器なら20年とか、設備機器には寿命があります。また、外壁や屋根などの外部のメンテナンスは10年ごととか、住宅のメンテナンスは定期的に必要になります。
ところが突然お湯が出なくなって、点検してもらったところ、給湯器を交換しなければならない。交換には十数万円かかってしまい困ってしまった。

こんなことが無いように、あらかじめメンテナンスの計画を大雑把でいいから作っておくと、メンテナンスに必要な費用もあらかじめ把握できます。

是非、後々のために長期修繕計画・長期リフォーム計画を立てましょう!!

リフォームの目的を明確に

リフォーム工事には当然目的があります。
ところが、工事をすすめていくとついでにここもやろう! あそこもやろう!ということが良くあります。
工事業者は喜びますよ、売上が増えますから。
ですが、本当に必要なリフォーム工事だったのでしょうか?

リフォームの目的がだんだんと分からなくなって、工事が終わったら、工事費が2倍になっていた。

これで、いいんでしょうか?
長期の計画にもとづいて、今回のリフォーム工事の目的は・・・・・これ!!
と明確にしましょう。

リフォーム工事の目的を明確にすることは次のような失敗を防ぐことにもなります。

せっかくリフォーム工事をやったのに、かえって耐久性能を低下させてしまうということがあります。
最も典型的なパターンとしては、既存サイディングの上に金属製サイディングを二重張りするというものです。

通気層を設けた外壁の場合、既存のサイディングに重ねて金属製サイディングを張ると、既存サイディング表面からの透湿性がなくなり、また新たに張ったサイディングの通気性が保たれていないのがほとんどです。
間違ったリフォームの典型ですが、他にも耐久性を低下させるリフォーム工事がありますので、注意して下さい。